作品紹介

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北野町風景(夾竹桃の咲く)

北野町風景(夾竹桃の咲く)
油絵・F30号(72×91)/ 制作=1952年

油彩2
北野町より ホテルのある山本通り風景
オランダ領事館 柳のある山本通り風景
山本通り風景(黄土色の壁の家) 北野町風景(夾竹桃の咲く)
山手小径(ブルーとグレイのへい) 黄緑のへいの北野町風景
北野小径(ランデヴー小径) 北野町・オーバーライン氏邸
<<解説>>

好きな絵の一つである。

構図も落ちついていて、濃い緑のヘイと白いヘイのコントラストがおもしろい。また、家々からいろいろのチムニーが出ているのも興味をひいた。

緑のヘイの門柱の右側の三角屋根は玄関である。玄関の屋根を赤くぬるのは、この頃の異人館の通例であった。

何回もこの近辺を描いていて、すっかり住人のベアさんと親しくなったものだ。絵を預かって下さったり、午後のお茶にもよばれた事であった。この頃は、塀や窓の色は、近所と相談しながら塗ったのではないかと想像される。住んでいる人が、となりの鎧窓や壁板の色見本をみながら話しこんでいるのを、私のこの目で見、話にも聞いたから。

今になって思うと実によき時代であった。