神戸異人館の建設者ハンセル氏邸
油絵・S60号(121×130)/ 制作=1970年
<<解説>>
山手の異人館の多くは、ハンセル氏の手になっている。
このハンセル氏自身の邸宅は、かつては赤レンガの土台の上に緑の鉄さくを置いた美しい家だった。一階の増改築で、ヘイは土台だけを白壁の下に残している。(山本通りに現存・シュエケ氏邸。)
坂道の下りの何段も続いていくようす、まだ少し残っている異人館、屋根についている装飾などに興味をひかれた。マンションの裏のさくばくとした感じと白い異人館の対比は意識せずに出たものだ。そういえば、このクーラーから降る水には描いていてなやまされたものだ。