丸と角の出窓の家油絵・S50号(111×108)/ 制作=1972年
建物としての形がおもしろかったが、前の道が狭く、こんな大作にすると迫ってしまいあおぎみる感じになった。
鎧窓のペンキがポロポロとはげ、持主が掃除するとまたペンキくずがたまる。家がくちていくのが目に見えるようで気が気ではなかった。遂には鎧窓そのものが落ちたり、雨もりが始まったりした。
一番苦労したのは、手前のレンガ敷きの舗装路である。風変わりなのはおもしろかったが3ヶ月ほどあれこれ苦心したものだ。