作品紹介

素描 油彩1 油彩2 油彩3 油彩4

ホテルのある山本通り風景

ホテルのある山本通り風景
油絵・F30号(72×91・)/制作=1947年

油彩2
北野町より ホテルのある山本通り風景
オランダ領事館 柳のある山本通り風景
山本通り風景(黄土色の壁の家) 北野町風景(夾竹桃の咲く)
山手小径(ブルーとグレイのへい) 黄緑のへいの北野町風景
北野小径(ランデヴー小径) 北野町・オーバーライン氏邸
<<解説>>

道に苦労した絵である。

道は家ののっかる土台であるし、人が通っても車が通ってもビクともしないあの重厚感を出したい、と苦労している頃の絵だ。結果として先輩に“ビシッとおさまっている”とほめられたのだった。

ホテルの“さつま荘”は、久徳という九州出身のオヤジさんが買った家だ。旅行の世話をなさっていた氏は、ブラジルへもよく行き、移民の功労者となられた。

異人館にはときどき、表側をこうした倉のような壁ぬりにしたのがあった。これも一風変わっていて、裏は木造の、黄色とライトレッドの柱や鎧窓のついたガッチリした家である。

絵は一気に描き上げたものだが、独特の情感が出ていると思う。