寂光

1943(昭和18)年   39歳
8月、奥本氏の勧めで奈良県宇陀郡室生村(室生寺境内)へ疎開。
9月、第8回新制作派展出品。「室生寺護摩堂」「軒明り」「白豪寺風景」


1944(昭和19)年  40歳
新制作派春季展に「室生寺風景」出品。
9月、第9回新制作派展に「雪の五重の塔」出品。


1945(昭和20)年  41歳
3月、東京、大阪、神戸大空襲。(神戸居留地も爆撃壊滅)
8月、終戦。(この秋、新制作派展休展)室生寺を訪れた写真家土門拳と交流。


1946(昭和21)年  42歳
9月、第10回新制作派展出品。「塔下有苔」「室生初秋」「室生黄昏」「新居浜港」「庭前」
12月、室生村から神戸に戻る。(灘区篠原南町1丁目)


踏切風景

1947(昭和22)年  43歳
神戸山手のホテルや住宅の多くが占領軍に接収さる。街騒然。自宅近くを描く。「国際新聞」の小説に挿絵連載。
11月、第11回新制作派展出品。「岡本の踏切」「踏切風景」「初秋の踏切」「白い道(御影風景)」「ホテルのある風景(神戸、山本通)」


1948(昭和23)年  44歳
10月、第12回新制作派展出品。「曇立つ道」「門(山本通)」「山本通」


1949(昭和24)年  45歳
この頃、大阪市立大学や造幣局で美術講師に。 “水”の美にひかれ大阪を描く。
10月、第13回新制作派展出品。「在りし日の居留地風景」「窓」(グレイの小林邸)「煉瓦の門」
11月、大阪心斎橋、大丸で個展。


1950(昭和25)年  46歳
「中之島風景」朝日新聞社。「中央公会堂」など。「武田長兵衛氏邸」
10月、第14回新制作派展出品。「土佐堀川風景」「中之島風景」「オランダ領事館」